新人教育
新人看護職員研修
目的
社会人としての働き方を学び、組織の中で役割を果たすとともに、看護専門職としてクリニカルラダーレベルⅠに示している基本的な看護実践ができていることを目指します
研修期間
入職後1年間
支援体制(図1)
新人看護職員研修の考え方に示すように、1年後に目指す看護師像を描き、組織が求める看護職員を目指し、1年間の研修をおこないます
支援内容
支援内容は以下の3つとなっています
- 看護実践(OJT):ステップアッププログラム
- 集合研修(off JT):新人看護職員研修 シラバス
- 自己研鑽:看護職の生涯学習ガイドライン
到達目標
到達目標は指標1、2の2つとなっています
- 厚生労働省が定める新人看護職員ガイドラインにおける到達目標の項目(基本姿勢と態度、技術?共通、管理的側面、技術?助産師【助産師のみ】)を評価し、達成を支援します
- 日本看護協会が定めるクリニカルラダーレベルⅠにおける到達のための学習チェックリスト(ニーズをとらえる力、ケアをする力、協働する力、意思決定を支える力)を評価し、達成を支援します
教育体制(図2)
チューター制を導入し、教育担当者として副看護師長、さらにチューター、サポーターを配置し、部署全体で新人看護職員を支援します
図2
看護実践(OJT):ステップアッププログラム
「新人看護職員のめざすところ」を月ごとに設定し、4月~7月にかけては院内共通の「ステップアッププログラム(教育計画)」を用いて、どの部署に配属されても同じステップで成長を支援するプログラムを活用しています(次項参照)
また、4月の1ヵ月間は、先輩看護師が「和医大 学びの7ステップ」を活用し、「6つの学習項目」について指導を受けることができます
さらに、学習すべきことがたくさんあり、何から学習してよいかわからないという声に応え、院内共通の「学習課題チェック表」を用いて、優先して学習すべき項目を整理し、学習資料を準備しています
「新人看護職員のめざすところ」と「ステップアッププログラム」(教育計画)
※一部抜粋
4月
- 職場の環境に慣れる
- 看護専門職としての自覚を持って行動する
- 自分のストレッサーとストレス反応に気づき、対処行動をとる(必要に応じて周りのサポートを受ける)
- パートナーシップ?マインドの重要な3要素「尊重」「信頼」「慮る」について学ぶ
- 先輩看護師の指導を通して、6つの学習項目を習得する
新人看護師の位置づけ
方法
- 先輩Aと先輩BはPNSペアである
- 先輩Aと新人もペアとする
- 「和医大 学びの7ステップ」を用いて「6つの学習項目」について先輩から指導を受ける
5月
- 看護専門職としての自己の目標を明確にする
- 看護専門職としての自覚、責任を持って行動する
- 自分のストレッサーとストレス反応に気づき、対処行動をとる(必要に応じて周りのサポートを受ける)
- PNSに必要なパートナーシップ?マインドを考えて行動する
- 6つの学習項目の自立に向け、課題を抽出する
- 夜勤業務に向けて心身の準備をする
新人看護師の位置づけ
方法
- 先輩Bと新人はPNSペアである
- 新人は先輩Aから支援を受ける
- 「6つの学習項目」の課題を抽出し、確実に習得できるよう先輩から支援を受ける
- 6月の独り立ちに向け、看護実践の支援を受ける
6月
- 看護専門職としての自己の目標達成に向けて課題を明確にし、取り組む
- 看護専門職として、患者の安全?安楽を考えて行動する
- 自分のストレッサーとストレス反応に気づき、対処行動をとる(必要に応じて周りのサポートを受ける)
- PNSに必要なパートナーシップ?マインドを理解し、実践する
- 6つの学習項目の自立に向け、課題を抽出する
- 夜勤業務に向けて心身の状態を整える
新人看護師の位置づけ
方法
- 先輩Aと新人はPNSペアである
- 「6つの学習項目」の確実な習得に向け、先輩から支援を受ける
- 看護実践の課題を抽出し、確実に習得できるよう先輩から支援を受ける
7月
- 看護専門職としての自己の目標達成に向けて課題を明確にし、計画的に取り組む
- 看護専門職として、患者の安全?安楽を守るために行動する
- 勤務時間が不規則となってくるため体調やメンタル管理など、セルフコントロールする
- メンバーシップについて考えて、実践する
- 6つの学習項目の自立に向け、担当患者の通して看護実践する
- 夜勤業務に向けて心身の状態を整える
新人看護師の位置づけ
方法
- 先輩Aと新人はPNSペアである
- 「6つの学習項目」を活用し、看護実践をおこない、先輩看護師から支援を受ける
集合研修(off JT):新人看護職員研修 シラバス
教育の3つの柱である「看護過程と看護実践力の育成」、「看護マネジメント力の育成」、「自己他者教育力の育成」に沿った計画をデザインしています(図3)
また、年間を通した教育計画となっており、集合研修での学びを看護実践に活かすことができるよう企画しています(図4)
さらに、メンタルサポートとして職場や仕事に適応するさいの精神的な負担度をスクリーニングし、ストレス反応に対して早期に対応することを目的に、定期的にGHQ28調査をおこないます。結果をもとに、ストレス反応が高い方を対象に、個別面談をして支援しています
図3
図4
フォトギャラリー
新人看護職員研修 2023年度の風景と受講者の感想
自己研鑽:看護職の生涯学習ガイドライン
365体育网址_365体育投注-手机版官网5年11月に日本看護協会から示された看護職の生涯学習ガイドラインをもとに、個々で学習スタイルが確立できるよう取り組む必要があります。そのさい、当院では院内のキャリア支援プログラムを活用できるよう準備しています。院内のキャリア支援プログラムについては「キャリア支援」の内容を参照して下さい
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図1